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いよいよゴールデンウィークが始まりました。前半は4日間の志賀高原強化合宿です。
宿泊は高天原ゲレンデ前の「ホテルサニー志賀」です。
★ 4月26日(土) 晴れのち曇りそして雪 ★
1日目は、朝4時起きして、朝練へ行ってきました。志賀ではあちこちのゲレンデで早朝営業をやっているようですが、地元ッピーのMYJMさんの情報によると、常設ポールもあり、空いてるということで焼額山がお勧めらしい。
まったく4日間も滑れるのになんで朝練までやらなきゃなんないのよ。まるで高校生の部活です。とあきれていましたが、いやいや行って良かった。もの凄く綺麗なバーンなんです。ピステンの運転手さんに脱帽。この状態なら硬くても思い切っていけそうです。朝っぱらからフルパワー使っちゃいました。もちろんポールにも入りましたよ。KKさんがプロテクター用意してくれたので、ポールに当たっても ♪ちゃ〜ら、へっちゃら〜♪です。できるだけインコース通れるよう頑張りました。1本目は林に飛び込みそうになったけど、2本目からは完走できるようになりました。とっても疲れるんだけど、ちょっと面白くなってきたよ。フリースキーと違って、頭を使いながらコースを攻める。これがポールの魅力かな?そして自然と遠くを見ながら滑るようになります。基礎にとってもいい勉強です。 |
ということで、8時までの2時間を休むことなく滑りきりました。早朝は別料金という志賀の強気な姿勢に、はじめは不満を感じていましたが、これで1500円なら安いとさえ思えました。地元ッピーの情報は確かでした。そしてあっという間に早朝営業終了の8時です。このゲレンデは30分のインターバル後に本営業開始となります。
早朝から大変お疲れ様ではありましたが、本番はこれからです。まずはチケットの購入から。
志賀の1日券は4800円とかなりの高額です。全コース共通、シャトルバス乗り放題ということで、決して文句はつけられないんですけど。とりあえず4日間滞在ということでスーパー3(いつでも3日間だけ有効、¥13000)を購入しました。 |
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さーて本番はどこからスタートするのでしょうか?志賀高原初心者の私には意見を発する余地は無い。よって全てをお任せコースを選択いたしました。
まずは発乗車のシャトルバス。乗り口で整理券を取って乗る、昔ながらのワンマンバス形式です。でもリフト券があればどこまで行っても無料です。整理券を取らずに乗ったのはいいけれど、降りる時はどうするんだろう?初めて乗ったskierはきっと悩む場面であろう。志賀のホームページにもシャトルバスご利用方法は載ってません。私もひとりだったらアタフタすることだったでしょう。そんな初心者の為に、お答えしておきます。降車の際、運転手さんにICチケットをかざします。すると運転手さんは、はんぺん型のウソ発見器を取り出しICチケットにあてて認識。 |
私は胸のチケットホルダーに入れていたので、はんぺんあてられるのちょっと恥ずかしかったです。
そして無事に降車も出来、終点の奥志賀に到着いたしました。まずは噂のゴンドラに乗りました。何が噂かと言いますと、志賀の合宿メニューはどうやらここがメインらしい。小市民にとってはいかにチケット代の元をどう取るかが重要です。そんならリフトよりゴンドラでしょ。片道乗車で¥950、往復¥1800のゴンドラは価値ありですね。6回乗れば目標達成です。でも標高差500m、滑走距離3km弱のコースを6回も滑れるんだろうか?しかしこの連中は昼飯前に10回乗ると言う決まりがあるようです。なんだか恐ろしさを感じる志賀合宿の始まりです。 |
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まずは1本目。朝練はあったもののまだ身体は元気です。しかしスタートしてみると、男性軍は早い早い。ヨチヨチ滑ってる私はどんどん置いていかれます。きっとどこかで待っててくれるよね。しかしどこにも姿は見えない。おいおい一気降りかよ!!このペースで10本なんてとうてい無理な話だ。そして2本目。なんだか風が強くなってきました。ゴンドラも途中で何度か止まりました。その後はあっという間にお天気は悪化。ついにゴンドラは運休となってしまいました。気温も急激に下がり、ちらちらと雪が舞ってきました。寒がりな私はそれなりに厚着をしてたので耐えられましたが、兄貴の格好を見てビックリ!ミドルウェアー1枚とその下は半袖Tシャツだけでした。「兄貴、それで寒くないの?」すると「うん、ちょっと涼しいかな」だって。 |
ゴンドラ運休により、予定のメニューが変更された。ここにいても面白くないのでリフトを乗り継いで焼額へ移動しました。その頃には本格的な雪です。朝6時から滑っているとまだお昼なのに気分的には2時頃って感じです。残念ながら焼額のゴンドラもお休みしてました。
そしてやっとお昼休憩です。プリンスホテル隣の巨大なレストランに入りました。こんなに広いレストランなのにお客さんはちょぼちょぼです。ご飯を食べながら外を見ていると猛吹雪となってました。午後の部をスタートさせるのにちょっとばかり勇気がいった。でもまだ時間はあるので気合を入れて再出動いたしました。このお天気ではカッ飛ぶのは危険と判断し、緩斜面でポジションの確認を重点に練習しました。所々思いっきり滑らないところがあるので、緩斜面でもいいポジションをずっとキープすることは難しい。 |
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いつもの週末なら、きっちりリフト終了まで滑るのですが、今日はこの後、宿への荷物運びがあるので、ちょっと早目にあがることにいたしました。
そして夕食の時間まで、乾燥室にてTUNE UP TIME。私の板は丸沼仕様に変身しました。こんなにエッジ立てちゃって大丈夫かなぁ?
初日はまるで真冬のような寒さでした。どうやら志賀草津道路も通行止めになったようです。一日ズレてたら、とっても遠い志賀となってたことでしょう。GWでも志賀は恐るべしです。草津まで来てUターンなんて冗談じゃないよね。去年の兄貴は見事にくらったようですが・・・ |
★ 4月27日(日) 曇り ★
ゆっくり寝ていたい気分ではありますが、そうはさせてくれない志賀合宿。今日も起床は4時半です。
焼額の早朝はとっても魅力ですが、今日は目の前の高天原の早朝へ行ってみました。見るからにスピードが出そうな急斜面です。1本目からビビリました。バーンはメチャクチャ硬いし、おまけに整備の状態がいまひとつ。これはヤバイとお隣の一の瀬ファミリーへ移動しました。ここも硬いけど斜度的に丁度いい感じ。見通しのいい大きな一枚バーンで、ビデオ撮影しながら滑りました。そーいえば今回から新しいビデオカメラが登場しました。滑りの練習はもちろんですが、撮影の練習もしなくちゃなりません。ちっちゃくて軽い優れものですが、手ぶれを止めるのに苦労しますね。でもビデオのおかげで、この合宿の自分なりのテーマが決まりました。姿勢のキープと内足です。 |
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8時の早朝終了まで目一杯滑り、宿に戻って遅めの朝食です。嬉しいことにサニー志賀も朝食はバイキングなんだな^^しかし、せっかくの食べ放題なのに制限時間は30分です。この後、奥志賀へ向かうシャトルバスの時刻が9時3分。これを逃すと次は1時間以上待つか、滑りながらの移動となります。あせったあせった。なのに・・・乗り遅れた(><); 仕方ない自力で行くしかありません。
そんならわざわざ遠い奥志賀まで行かなくても、この近くで滑ってればいいのに・・・って思うでしょ。でもね、この強化合宿はダウンヒル10本がメインイベントなんだって。
それより移動だけで疲れそうなんだけどなぁ。ま、とりあえずはついていきましょう。案の定、途中の登りでかなりの体力を奪われました。 |
やっとの思いで奥志賀頂上へ到着。今日はゴンドラも生きてます。でも生きてたばかりにこのあと過酷なメニューをこなすハメに・・・
到着時刻は10時頃だったのかなぁ?バーンは既に荒れてます。こんな中をマジ10本滑るの!!これ→が噂のダウンヒルコース遥か下まで続いてます。丁度岩鞍のミルキーウェイと同じ位の長さかな?でもここの方が斜度がキツイ。先ほどの登りでパワー不足の私にとって、一気降りは超キツカッタ。ゴンドラ10本乗るとは聞いてたけど、まさか連チャンするとは予想外。1本目からヘタっているのに、そりゃ無理だろう。でも弱気になってる場合じゃない。KKさんと兄貴はどんどん降りてっちゃうし、もう行くっきゃないです。必死でついていこうとするんだけど、荒れたバーン |
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が容赦なく邪魔をします。小回りなんてもってのほか、できるもんなら真っ直ぐ降りたいです。
長い距離をいかに体力使わずに降りれるか、ポジション修正にはこれが一番いい練習になると言う。板の真ん中に乗って、谷回りを長〜くとって板をズラシ続けること。決して板を横にしないこと。とコツらしきものを教えてはくれるんだけど、言われたことがすぐに出来たら苦労はない。
こんなデコボコな中板を下に向けることさえ怖いよ。ついつい内倒してしまい、板が走る。そして止めようとするたびに大きく体力が奪われていきます。四苦八苦しながら5本6本。でもやってるうちに徐々に慣れてきました。と言うより、疲れが麻痺してきたと言ったほうが近い。
そして死ぬ思いでついに10本完走いたしました。 |
ここでやっとお昼ご飯のお許しが出ました。休憩がこんなに嬉しく思ったことは無い。そしてレストランに入ると、入り口には思わず立ち止まってしまうディスプレイ→ 昔のスキーはとっても難しかったんだろーな。こんな板じゃ滑れる気がしません。それからスキーショップもありました。新・中古のスキー板や、小物達がたくさん並んでます。ご飯より先に皆さんなにやら物色中。ビックリしたのはGIROのヘルメットを無料貸し出ししてたこと。さすがSIA杉山スクールの本拠地ならではって感じかな。それから奥志賀は皇室御用達でもある。そう言われてみれば、眺めといい、ゆったり感といい、何となくセレブな感じが漂ってるね。皇太子ご夫妻&愛子様はゴンドラ何本乗ったのかな?ま、ほんの2時間で10本乗る馬鹿はそうそう居ないだろう。 |
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1時間ほどの休憩後、時刻は2時となりましたが、もちろん午後の部も容赦ない。隣のバーンに移動してコブレッスンだ。ここでは杉山スクールの講習が目に付いた。とにかく講師の面々が凄い。何が凄いって?それはコースのどこに居ても聞こえるほどの大きな声。熱血丸出しです。
声帯ポリープすぐ出来そうです。でもあんなに一生懸命教えてくれたら、生徒さん達も気合入れずにはいられないでしょう。勢い余って顔面制動する場面も見受けられました。子供の運動会に参加したパパみたい。
なんて見物している場合ではない。私にももちろん師匠からの厳しい教えがあった。 「身体が遅れてる、テールジャンプだ。もっと外側通って。ストック前。」とにかくやることあり過ぎますよ。 |
ということで、シャトルバスの時刻を考え4時ちょっと前に奥志賀を出発いたしました。
今日も一日大変お疲れ様でした。でもね、この後にお楽しみが待ってるんです。それは今夜の夕食。オプションプランのしゃぶしゃぶ食べ放題です。ヤバイ増々デブになっちまう。ほどほどにしておこうと思ってたけど、いざ肉を目の前にするとそうはいかない。KKさんと兄貴の食欲も旺盛。しゃぶしゃぶなんてお上品なもんじゃなかった。しゃぶしゃぶの食べ方って知ってますか?まずは野菜を煮込んでダシを取り、その煮汁でお肉をしゃぶしゃぶするのが基本です。しかしセレブにはほど遠い私たちは、まずは肉からお鍋に投入。一皿目は1分で完食。その後おかわり何杯したんだろう?呆れ顔のスタッフ達。徐々に肉質が変わっていったのは気のせいだったんだろうか・・・?でも500円増し |
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でこのメニューなら大満足です。昼間せっかく消費したカロリーも十分取り戻しちゃいました。食べ放題は嬉しいけど、メタボな身体には良くなさそうですね。
満腹だし、ほろ酔いだし、もう言うことありません。この満足感に襲ってきたのは眠気です。ジャンクスポーツ見終わると同時におやすみいたしました。
★ 4月28日(月) くもり時々晴れ
今朝も元気に飛び起きたのはKKさん。彼はどーしていつもあんなに元気なんだろう。「ハイ、起きますよ〜」と毎朝ゆすり起こされる。そして今日は再び焼額の早朝へ行きました。相変わらず素晴らしい整備です。3日目で、足のダメージもかなりのものだが、何故かだんだん調子が上がってきています。 |
ここに来ている人は、半分以上レーサーです。ポールって滑れば滑るほどおもしろくなってきますね。でも荒れてるバーンではまだまだ怖いです。そしてフリーで滑るより数倍疲れます。今朝も2時間滑って、一旦宿へ戻りました。
今日はチェックアウトしなきゃならないので、荷物の整理が大変です。でもここの支配人のご好意で、帰りの時間までお部屋を使わせてもらえることになりました。^^
さて、今日の午前の部はどこから開始となるんでしょうか?するとまたまたゴンドラ10本とのこと。バスの時間も中途半端なので、今回も滑りながらの移動となります。ひぇ〜またあそこ登るんかぁ(><; |
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私にも多少の学習能力あるので、今回は板を最初ッから担いで登りました。そして1時間後奥志賀の山頂に到着しました。またこれから過酷な周回が始まります。まずは1本目。何故か1本目がいちばん疲れます。この周回は先頭で行った奴がいちばん長く休めるという特典がある。私はいつも最後です。しかし慣れって凄いですね。足の力は無くなってきてるはずなのに、だんだんラクになっていきます。いつの間にかターン数が少なくなっているようだ。凸凹があってもだんだん気にならなくなっていきます。そして今日も午前中に10本制覇いたしました。たぶんこのスキー場で一番多くゴンドラに乗ったのは私たちでしょう。元取るどころか、追加料金取られそうです。
そして午後はコブレッスン。もう身体はヘロヘロなのに、「行けるところまで行け!!」って言うから体力の続く限り頑張った。そしたら返ってきた言葉は「行き過ぎだよ!」って怒られた。今日も目一杯滑りました。 |
帰りはシャトルバスにて宿へと戻りました。ゆっくりお風呂に浸かってチェックアウトいたしました。
今夜はいつもの車中泊です。志賀高原を長野側に下り、道の駅にておやすみです。
★ 4月29日(火) 晴れ ★
4日間の中で、今日がいちばんいい天気です。隣接のセブンで朝ごはんを仕入れ、一行は再び山を登りました。なんと4日続けて朝練です。今日もやっぱり条件のいい焼額に決定です。お天気がいいとバーンがよく見えるので、怖さが半減します。もう膝がなくなるほど足太くなってますが、今朝はかなりいい調子です。過酷な練習の成果かな? |
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今日は自分なりにテーマを決めて滑ってみた。両足を積極的に動かすこと。ビデオチェックで判明した課題は、右ターンの時、左足が前へ出て行かない。それは右内足でブロックしているから。滑りながら左右の違いを比べてみると、ターン中の右足首が曲ってないことに気付いた。よって私の場合、左ターンの時は外足を前に出し、右ターンの時は内足を引く感覚で滑れば丁度いいようだ。
そして最終日の午前の部が始まった。いつも早朝だけだったMYJMさんもお昼まで参加です。これから恐ろしい修行が待ってるとも知らずに・・・ウヒヒ。
今日で3度目の10周回。だんだんスピードも出せるようになり、不整地大回りが楽しくなってきました。 |
今回は1本おまけ付きの11本を完走。4日間で33回も乗ったことになります。1回950円だから、それだけで31350円。滑走距離約100km。標高差16500m。凄すぎる。
今まで長年スキーをやってきましたが、これだけの距離を4日間で滑ったのは初めてだ。しかもこれはダウンヒルコースだけ。他のところも合わせれば150kmは間違いなく滑ってるね。よくこんなに長い間、足が頑張ってくれました。でも最後にはブーツに当たる外反母趾が悲鳴をあげた。
結局、お昼に脱いだブーツをもう一度履くことは不可能だった。まぁ、ここまでよく頑張ったよね。
ということで、皆さんも何気にお疲れのようなので、これにて志賀の強化合宿を終了することとなりました。 |
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今回の合宿で得たものはかなり大きかったと思います。例年なら今頃かぐらでしきりに小回りしてただろうけど、志賀では小回りした記憶が無い。(コブは別だけど) この季節に目一杯大回りできるのはすごい魅力です。なんと言っても空いてるってところは最高。4日間リフト待ちをした記憶さえありません。ほんとにセレブなスキー場だ。
この快適さにひかれ、ゴールデンウィーク後半も志賀で過ごすことになりました。でも4日の日曜日だけは鹿沢でKSAスキー技術選に参加してきます。せっかく元に戻りつつある太腿もまた巨大化してしまうことだろう。
帰りがけに、草津の温泉で疲れを癒し、帰宅いたしました。ご参加の皆さん大変お疲れさまでした。 |